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スパコン&ゴードンベル賞

2009/12/01 16:48

 

  何も「スパコンの開発は必要はない」という心算もなければ開発自体は絶対に必要なものだと思っている。

 

当然、真に国(政府)がスパコンの開発を必要なものだと考えているのであれば、「責任を持ってスパコン開発に予算を付けるべき」だと思っている。

 

但し、先日の野依さんのスパコンに関しての発言には正直に言って「少々いただけないなぁ~」という気がしてならない。(場所=自民党の会合での発言という意味で)

 

そんな中、11月27日に長崎大工学部の浜田剛助教のグループが国内最速のスーパーコンピューターを開発し、米電気電子学会の「ゴードン・ベル賞」(価格性能部門)を受賞をしたとの報が流れてきた。

 

西日本新聞では27日に掲載をされ、翌28日には、読売新聞・毎日新聞が伝えている。

 

これが同じ47news加盟でも地方紙であったら果たして伝えたであろうか。ブロック紙である西日本新聞ゆえに47news加盟各紙が伝えない記事でも伝えたのではないかと思ってしまう。

 

便所紙産経は別として野依氏の発言を大々的に伝えた地方新聞社は、この記事を載せたくは無いようにさえ思えてしまった。

 

 

スパコン開発で「ゴードン・ベル賞」 

        長崎大助教ら受賞 「国内最速」安価で実現

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/136999

 

 長崎大工学部の浜田剛助教(35)のグループは26日、国内最速のスーパーコンピューターを開発し、米電気電子学会の「ゴードン・ベル賞」(価格性能部門)を受賞した、と発表した。同賞はスーパーコンピューター分野のノーベル賞といわれ、市販の画像処理装置(GPU)を使って安価に高速計算を実現したのが受賞理由。同部門の受賞は8年ぶりという。

 

 政府の新年度予算概算要求の事業仕分けでは、次世代スーパーコンピューター開発予算(267億円)が大幅削減とされたばかり。浜田助教は「高性能の計算機は重要だ」としながらも、巨費を投じた従来の開発方針について「素直にいいとは言えない。方向性が逆」と述べ、低価格化が可能との見方を示した。

 

 浜田助教らのスーパーコンピューターはGPUを760個並列につなげたもの。1秒間に158兆回の計算ができ、国内最速の「地球シミュレータ2」の同122兆回を上回ったという。

 

 GPUを大量につなげられるプログラムの開発が成功のカギとなり、数百億円規模が必要とされる開発費用を3800万円に抑えたという。天体物理学などの複雑な計算での活用が見込まれる。

 

=2009/11/27付 西日本新聞朝刊=

 

ここでひとつ注意をしなければならないのは、世界最速のものを作ったということではないという事である。

まずは、この点は注意をしなければならないということであるが、同時に浜田教授の「巨費を投じた従来の開発方針について「素直にいいとは言えない。方向性が逆」という言葉は、開発現場からの生の声のひとつでもあろうかと思う。

 

 

 

長崎大学からの研究の概要と受賞模様に関してのPDFが配布されている。

http://www.nagasaki-u.ac.jp/main/gakujutsu/2009/gaku20091126.pdf

 

まぁ~、中にはすぐに次世代スーパーコンピューター開発予算(267億円)なんかいらない。止めちゃえ。「3800万円でできるんだから」と安直な発言も見受けられるのだが、それはちょいと横においておきましょう。

 

今年の8月にイザ!にスパコンに関し、下記のような記事が載っている。

 

 

円周率計算2兆5769億8037万桁! 筑波大が世界記録樹立、ギネス申請

2009/08/17 17:35

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/it/internet/290843/

 

 筑波大(茨城県つくば市)は17日、同大計算科学研究センターのスーパーコンピューターが、円周率の計算で2兆5769億8037万桁(けた)の世界記録を樹立し、ギネスブックへ登録を申請したと発表した。これまでの世界記録は、東京大情報基盤センターなどが平成14年に達成した1兆2411億桁で、2倍以上の記録更新となった。

 

 今回の計算は、スーパーコンピューターの性能や信頼などの評価のため実施。昨年6月から運用を開始した「T2K筑波システム」という総演算性能95テラフロップス(毎秒95兆回演算)の超並列クラスタ型スーパーコンピューターを使用した。

 

(中略)

 

 東大が記録した1兆2411億桁の計算にはスーパーコンピューターを用いて約600時間(検証時間含む)かかったが、筑波大の計算は73時間36分(同)と大幅に短縮された。

 

 同大では「今回の計算で一度も障害が発生しなかったことから『T2K筑波システム』の高い信頼性を検証することもできた」としている。

 
 
T2K(T筑波大学・T東京大学・K京都大学)のスパコンの中で筑波大学のスパコンが円周率を2兆5769億8037万桁まで計算をしたという話である。
 
その筑波大学のスパコンの総演算性能が、95テラフロップス(毎秒95兆回演算)で超並列クラスタ型ということである。
 
では、ここで長崎大学の総演算の実効性能が、158 テラフロップス(毎秒158 兆回計算)を達成をした。という事であるから総演算性能は、もっと上?
 
 まぁ~、産経では演算・長崎大学では計算と書く違いはあれ、単位(テラフロップス)が同じであるから、長崎大学のスパコンが安定稼動をし続けたならば 「T2K筑波システム」を抜く可能性が多分にみえるという事であり、日本国内で最速だといわれる、「地球シミュレータ2」の122テラフロップス(122兆回)をも抜きさった性能であると言える。
 
スパコンがベクトルとスカラかという問題は、いろいろな考えがあるのだろうと思う。それは下記のURLを参考に各自で判断をしたらいいと思う。
 
ただ言えるのは、「世界がスカラー型へと移行する中、ベクトル型を推進していることも極めて戦略的」だとして長い間ベクトル型に拘ってきた文部科学省とその取り巻きの存在が、開発が遅れた一因のような気がしてならない。
 
この「戦略的」という部分で思い出したのが、イザ!にも載せられていた便所紙産経の【主張】である(笑
 
次世代スパコン 戦略なき開発凍結に異議
2009/11/17 07:20
 
 
 
「世界がスカラー型へと移行する中、ベクトル型を推進していることも極めて戦略的」って言うのであれば、NECと日立製作所が自社の業績悪化を理由に撤退したからって簡単に戦略変更をするのも「へんじゃないのかな(笑」
 
 
CNET JAPANに面白い記事が出ていた。(批判記事なので立ち位置も考慮をしなければならないだろうが)
 
と言っても現実には、科学技術の開発を必要だと思わない仕分け人はいなかっただろうし、事業仕分けを見ていた人も「科学技術の開発はいらねぇ~」とは考えなかったと思う。
 
科学技術の開発は、大切で必要だからと言っても、何でもかんでも予算を付けるわけにはいかないのは当然である。
 
技術者の元に本当に予算が渡っているかを再確認する必要がある。ようは、予算が有効に技術開発・研究開発い使われているかということを精査しなければならないほどいい加減な使われ方をしてきたというのである。もっともこの研究開発費用だけではなく、周りにくっついた関連予算がこれはまた半端ではないようだ。
 
 
次世代スパコン、
 計画通り開発を…兵庫県知事らが民主党と国に要望へ
(2009年11月25日  読売新聞)
 
 (略)
 大型放射光施設・SPring―8(同県佐用町)も大幅削減とされており、記者会見で井戸知事は「短期的な費用対効果に重きをおいた事業仕分け作業で、科学技術施策のあり方を決するべきでない」と述べた。
 
 次世代スパコンは、独立行政法人理化学研究所などが神戸・ポートアイランドで2006年から開発。計画では来年5月に建物が完成し、12年に本格稼働する予定となっている。
 
 一方、神戸市の矢田立郎市長も井戸知事と神戸商工会議所の水越浩士会頭や井村裕夫・神戸医療産業都市構想研究会長をはじめ、神戸大、甲南大、同県立大の各大学長らと連名の要望書を提出する。
 
 矢田市長は、市単独の要望として、事業仕分けで廃止とされた「知的クラスター創成事業」や予算縮減となった「分子イメージング研究戦略推進プログラム」も計画通りの実施を要望する予定。民主党には、神戸港でのスーパー中枢港湾事業の早期実現も求める。
 
______________
 
なにやら、技術開発や研究開発というより、箱物を作りたいとか、公共事業の隠れ蓑にも思えてしまう。
 
確か今は、スパコンも借りられるはずだよね? 北陸の大学にCray XT5がリースながらあるはずだし、京都にはT2Kがあるし、なんなら長崎大学から3800万のスパコンを買ったらいいのでは? もしくは、大阪・日本橋の電気屋街でパーツを買えばもっと安く作れるかも?
 
 
 
今、素朴な疑問として、世界最速のスパコンと二番目でどれくらいの違いがあるんだろうかと思えてくる。
 
 
確かに、世界最速を目指すという心構えというか気持ちを持つ事は大事である。であるならば、なぜに今主流になりつつある、スカラー型を2006年当時に検討をしなかったのだろうか。
 
なぜにベクトル型に拘り結果「ベクトル型とスカラー型の複合」などと言い出したのだろうか。
 
ここで聞きたいのは、複合型の開発という名目でベクトル型のNEC・日立とスカラー型の富士通の三社共同開発であったものが、ベクトル型のNEC・日立がなぜゆえに離脱をしたのであろうか。2009年5月にNEC・日立が経営不振を理由に離脱のニュースが流れているのであるが、どうしても複合型が必要であるならば、「国策」としてNECもしくは日立を残るようにするのが自然ではないだろうか。
 
 
 
Cray XT5が スパコンでは一番だといわれているようなのだが、開発支援に2000万ドルですから、まぁ~考え方では日本のお金のかけ方が少々違うところへかけちゃっているような気がしてならない。
 
「テネシー州の米エネルギー省オークリッジ国立研究所(ORNL)にあるJaguarは今年、景気刺激策の一環としておよそ2000万ドルの支援を受け、プロセッサーを4コアから6コアにアップグレードした。」
 
このCray XT5が 「Jaguarくん」なわけで、して(笑
 
 
 
 
朝日が緊急声明を載せていた。
 
「事業仕分けは大いに問題」--江崎玲於奈氏などノーベル賞受賞者が緊急声明
2009年11月25日
 
 江崎玲於奈氏など、ノーベル賞や「数学のノーベル賞」と言われるフィールズ賞の受賞者5名が、現在政府の行政刷新会議が行っている予算見直しのための「事業仕分け」に対して共同声明を発表する。学術や科学技術に対する予算見直し作業が日本の科学技術発展にマイナスの影響を与えるという懸念にもとづくものだ。
 
 声明を発表するのは、1973年にノーベル物理学賞を受賞した江崎氏のほか、1987年にノーベル生理学・医学賞を受賞した利根川進氏、1990年にフィールズ賞を受賞した森重文氏、2001年にノーベル化学賞を受賞した野依良治氏、2008年にノーベル物理学賞を受賞した小林誠氏の5名。
 
 声明文案は以下の通りとなっている。なお、5名は11月25日、東京大学本郷キャンパスにてこの件に関する緊急討論会を開催している。
 
声明
 
 資源のない我が国が未来を持つためには、「科学技術創造立国」と「知的存在感ある国」こそが目指すべき目標でなければならない。この目標を実現するために、苦しい財政事情の中でも、学術と科学技術に対して、科学研究費補助金を始め、それなりの配慮がなされてきた。このことを私たちは、研究者に対する国民の信頼と負託として受け止め、それに応えるべく日夜研究に打ち込んでいる。
 
 学術と科学技術は、知的創造活動であり、その創造の源泉は人にある。優秀な人材を絶え間なく研究の世界に吸引し、育てながら、着実に「知」を蓄積し続けることが、「科学技術創造立国」にとって不可欠なのである。この積み上げの継続が一旦中断されると、人材が枯渇し、次なる発展を担うべき者がいないという《取り返しのつかない》事態に陥る。
 
 現在進行中の科学技術および学術に関する予算要求点検作業は、当該諸事業の評価において大いに問題があるばかりではなく、若者を我が国の学術・科学技術の世界から遠ざけ、あるいは海外流出を惹き起こすという深刻な結果をもたらすものであり、「科学技術創造立国」とは逆の方向を向いたものである。
 
 学術と科学技術に対する予算の編成にあたっては、このような「事業仕分け」の結論をそのまま反映させるのではなく、学術と科学技術の専門家の意見を取り入れ、大学や研究機関運営の基盤的経費や研究開発費等に関する配慮を行い、将来に禍根を残すことのないよう、強く望むものである。
(ここまで)
 
 

 ようは、日本は資源が無いから「科学技術と学者を育てるために金を使えということだろう。同時に人材も育てろということであろう。

 

これはよくわかる。でも国から予算として支出をしている金額が全て「研究開発」に使われているということにとは別の話である。

 

末端には、予算の十分の一しか渡らないと書かれたものまで見受けられるからである。(真偽の程は不明ではあるが)

 

ようは、廃止をして、開発者に直接資金を渡して領収書をもらうのが一番確実なわけで一括で予算付けをしてしまっては無意味なわけとも思えてしまう。

 

どのような使われ方をしているのかが国民にもわかる必要がある。なぜなら、税金だからである。

 

と同時に、先の話に戻るが、 なぜ世界の流れがスカラ型に移行し、ベクトル型を捨てたのかという理由を聞きたい。またその流れの中でベクトル型に拘った結果、世界から立ち遅れた基本的な説明さえもなされず、「金だけくれ~」じゃなぁ~。同時に「世界がスカラー型へと移行する中、ベクトル型を推進していることも極めて戦略的」として戦略立案をしていながら、今方向転換をしているにも限らず方向転換をした理由も述べず「予算だけはくれ」「立ち遅れるから」では少々「おかしい」話ではないだろうか。

 

それとも「一般の人間には関係が無い話だ」ということなのだろうか。

 

想像でしかないが、霞ヶ関が「スカラ型」の方向を示したにしてもやはり科学者の意見は聞いたとは思う。その後「複合型」である。方向性を見誤ったのであればそれはそれで、いたし方ないとしてもなぜに見誤ったのかの説明のひとつもないのはいただけない。

 

 

次世代スパコン、理研富士通1社と開発

2009/07/19

http://eetimes.jp/news/3145

 

 理化学研究所理研)と富士通は、2009年7月17日、文部科学省が推進する「最先端・高性能汎用スーパーコンピュータの開発利用」プロジェクトに用いる次世代スーパーコンピュータに、富士通のスカラー型を単独で用い、当初の計画通り2012年に世界最高速のシステムを稼働させると発表した。2009年7月17日に開催された文部科学省の「次世代スーパーコンピュータ戦略委員会(第14回)」の議論を受けた発表である。

 

 理研のプロジェクトは、「地球シミュレータ」を超え、より高速で汎用性の高い計算機システムを構築することである。1秒間に1京回(10PFLOPS、ペタフロップス)の理論演算性能を追求するため、「京速計算機」とも呼ばれている。2006年9月に理研が概念設計を開始、2007年3月には兵庫県神戸市のポートアイランドに立地することが決まり、同年9月には国内3社がハードウエアの概略設計を終えていた。このとき、NECと日立製作所がベクトル型構成、富士通がスカラー型構成を用いていた。つまり、ベクトル・スカラー複合型システムの構成を目指していた。

 

 ところが、2009年5月、NECと日立製作所が同プロジェクト向けの製造工程から離脱してしまう。「本体製造に関連する投資が業績に大きな影響を与える規模となるものと見込」(NEC)んだことが理由だ。このため、1150億円を投じる同プロジェクトの開発スケジュール、さらには存続が危ぶまれていた。

 

 今回、スカラー型単独のシステム構成に変更しながら、スケジュールは変更せず、2010年に設置を開始し、2010年末にはシステムの一部が稼働するとした。2012年の完成を目指す。

 

 同プロジェクトでは、分散メモリー型計算機システムを採用する。プロセッサには、富士通が設計した「SPARC64 VIIIfx」を用いる。同プロセッサは45nmの製造技術を適用する。8個のコアを内蔵し、ピーク演算性は128GFLOPSである。従って、同プロジェクトでは約8万個のプロセッサを用いることになる。OSにはLinuxを採用した。

 

 

なんか、こんな記事を読むと本来は、ベクトル型とスカラー型や複合型なんてどうでもよくて数を繋いじゃえばある程度の性能のものが出来ちゃうんじゃないかとさえ思えてくる。

 

 

それと今回の長崎大学のゴードンベル賞の受賞の裏にある事実というか「スパコンの開発に疑問を持つ理由」というのが、8月17日に理研に書かれているからである。

 

 

 

http://www.riken.go.jp/r-world/research/results/2009/090807/index.html

 

研究の概要

国立大学法人長崎大学と独立行政法人理化学研究所は、ブリストル大学、電気通信大学、慶應義塾大学と共同でGPU(ゲームの描画処理用のプロセッサとして発展し、コストパフォーマンスに優れたグラフィックス向けプロセッサ)の科学計算に向けた応用研究を進めています。

 

今回、本グループは256台のGPUを並列に動作させることで、天文学・体力学への応用計算において、42テラフロップス(毎秒42兆回計算)の実効性能を達成しました。長崎大学の濱田剛テニュアトラック助教と、ブリストル大学の横田研究員、理化学研究所の似鳥敬吾基礎科学特別研究員らによる共同研究の成果です。この成果は、高性能計算の世界で最も権威のある賞の一つであるゴードンベル賞のファイナリスト(最終候補)に選ばれました。ゴードンベル賞の受賞者は、2009年11月14~20日に米国オレゴン州ポートランドで開かれる国際学会「Supercomputing 2009」において発表されます。

 

 

本研究においては、長崎大学に構築した大規模なGPUクラスタを利用し、その上に天文学向けにはツリー法、流体計算では高速多重極法と呼ばれる手法を実装しました。これらは実用的に用いられている高速な計算手法ですが、その反面複雑で並列化がしにくく、GPUによる並列化が難しかった手法です。しかし、新しく開発した「マルチウォーク法」により効率の良い並列化を可能とし、高い効率を得ることに成功しました。

 

本研究においては、長崎大学に構築した大規模なGPUクラスタを利用し、その上に天文学向けにはツリー法、流体計算では高速多重極法と呼ばれる手法を実装しました。これらは実用的に用いられている高速な計算手法ですが、その反面複雑で並列化がしにくく、GPUによる並列化が難しかった手法です。しかし、新しく開発した「マルチウォーク法」により効率の良い並列化を可能とし、高い効率を得ることに成功しました。

 

今後の展望

GPUの特徴は、安価でしかも性能あたりの消費電力が低いことです。これにより低消費電力で安価なスーパーコンピュータの構築が可能になります。また、将来のスーパーコンピュータにおいては、GPUのような加速装置(アクセラレータ)の利用、メニーコアプロセッサ(大量のコアを並列にしたプロセッサ)の利用が、性能面ならびに消費電力面から必須です。本研究などによりアクセラレータ・メニーコア技術の利用技術を確立し、ソフトウェア資産を蓄積するとともに、来るべきエクサフロップス(毎秒100京回計算)スーパーコンピュータに向けた次世代のプロセッサ開発に貢献していきます。

 (ここまで)

 

 

ようは市販品(秋葉原で売られているようなパーツ)でのスパコン開発が可能だということを知っていたともとれるのである。日本最速であるが、世界最速ではないということではあるが、予算の使い方自体を見直すことで可能とさえ思えてくる。

 

 

理研の記事では

42テラフロップス(毎秒42兆回計算)の実効性能を達成しました。長崎大学の濱田剛テニュアトラック助教と、ブリストル大学の横田研究員、理化学研究所の似鳥敬吾基礎科学特別研究員らによる共同研究の成果です。

 

共同研究というのだが、8月の理研のHPでは、42テラフロップス(毎秒42兆回計算)の実効性能を達成しましたと書かれているのではあるが、西日本新聞では、158テラフロップス(158兆回)の数字が見られることから、8月時点のものとは別ものに近く、先にも書いたのだが日本最速だということになる。

 

つまり、理研が開発をしているものをあっさり抜き去っているとも思えてしまう。まぁ~、「エクサフロップス(毎秒100京回計算)スーパーコンピュータに向けた次世代のプロセッサ開発に貢献していきたい」と書いてはあるが、「じゃぁ~、今はどこまで進んでいるのか」と聞いてみたいものである。

 

Jaguarくんのようなペイントをされたスパコンも、長崎大学の市販パーツで作られたスパコンも、事業仕分けで問題になった金額よりは格段に低い金額で開発をされたことだけは確かである。

 

 

知人が「正直に言って、価格性能を比べて考えたらベクトル型に利点は無いだろうな。、まぁ~、過去のソフトウェアの資産価値が大事だと考えたりバブリーな開発ができる(笑)お役所仕事で行うのなら今後も残るだろうが、今後となるとどうだろうね」と電話口で話したていたのが、なにやら昔、高性能だといってSonyのベータマックスのビデオデッキとダブった。

 
 日経BP netに財部誠一氏が寄稿していて最後の一言が印象に残った。
 
 「予算は哲学で担保されるべきものである」
 
さしずめ、「スパコンの戦略なき開発凍結」と書いた産経も本当に「スパコンの開発戦略に哲学があったものか」考えてほしいものである。

 

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2009/12/01 20:45

Commented by liberation さん

udonenoureさん、はじめまして。
私は東日本人(でも熱烈な阪神ファン)で、政治的には「アカ」というより「ピンク」でしょうか。いつも要を得たズバリ記事をありがとうございます。更新をとても楽しみにしています。
「人は城、人は石垣」と申しますが、日本の自民党政権はこれを無視し国民に高額教育負担を強いてきました。欧州先進国にこんな国ははありませんし、日本は米加豪のようなフロンティアでもないでしょう。ハイテクも大事ですが、初等・中等教育や基礎研究を無視してNATIONの将来は有り得ません。「新自由主義論者」の類こそまさに「亡国の徒」だと思います。

 
 
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