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政権交代が起きた今しか基地の縮小はできない

2009/11/02 19:00

 

  普天間基地の移設問題に絡んで些か北沢と岡田が暴走気味で、産経が煽りを入れて、周りのマスコミもつられて追いかけ記事を書く始末。

 
事の発端は、ゲーツと岡田の会談でのことである。佐藤優氏もその点を取り上げている。 
 
大統領が変わっても留任した史上初の国防長官がこのゲーツである。この部分が、オバマ政権のアキレス腱とみるか、米共和党も大きく騒がないで半信任という部分であろうか。
日本での評価となると、自民党および安全保障問題が大事だと騒ぐ人間には、守り神だろうし、民主党および中道左派・社民・共産党には癌だと忌み嫌っているのかも?
 
ようは表に顔は見せないが、裏で国防省に純然たる事実をもって操っている輩が存在をしているということであろう。
 
10月20日の岡田克也外相とゲーツ国防長官の会談で以下のやりとりがあった。
 
 《米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設に伴うキャンプ・シュワブ沿岸部(沖縄県名護市)への代替施設建設問題について「現行案が唯一実現可能なものだ。日米合意に従って在日米軍再編の着実な実施が必要で、早期に結論を出してもらいたい」と述べ、早期の合意履行を迫った。
 
 
 岡田氏は「先の総選挙で沖縄の4つの小選挙区はすべて現行案に消極的な人が当選した。早期に結論を得たいが、より困難な政治状況を理解してもらいたい」と説明したが、鳩山由紀夫首相が掲げる「緊密で対等な日米同盟」の実現の難しさが浮き彫りとなった》(10月21日付産経新聞)
 
産経のスタンスは、「現行案が唯一実現可能なものだ。日米合意に従って在日米軍再編の着実な実施が必要」とするもので、北沢がこの現行案を踏襲したいようだ。
 
それに対して岡田は、嘉手納へ統合をしたいと言う。
鳩山は、マニフェストにある、日米地位協定の改定を提起し、米軍再編や在日米軍基地のあり方についても見直しの方向で臨む。とあり、普天間の問題はマニフェストでは触れてはいない。
 
ただ、鳩山は最後は自分で決めるとしている。
 
今までの霞ヶ関と自民党政権の基本的な考えというかスタンスは、地方自治体は国の下請けであり弾除けという考えである。もっとも米軍基地を維持をしていく上で、日本側からの思いより予算がかなりのウェートをしめていることも確かである。現実には、思いやり予算が地方を潤している側面も否めない。
 
鳩山氏が思いやり予算に言及したことで、米国が沖縄だけではなく日本国内の米軍基地を維持する上で打撃となるのは明らかである。ところが、日本側というか霞ヶ関(旧日本政府)は、それは困るわけでである。なぜなら先にも触れたように、地方自治体は国の下請けであり弾除けという考えがあるからである。
 
この思いやり予算の使われ方も簡単に言えば、「在日米軍将兵とその家族の慰安旅行」であったり「春秋のバス旅行」であったりとという部分まで、税金を使うべきかという問題に発展する。
 
ようは、東京湾に米軍基地を作るのは嫌だけど、地方に作るのなら構わない」というのが本音であろう。このように書くと基地の位置が重要だと言い出す輩がいるのであるが、沖縄に今作ろうとしているのは、港ではなく、飛行場である。この点を忘れてはいけない。
 
なにやら、原発はできるだけ関東圏には作りたくはないが、地方で作るのは構わないというのと同じ理屈である。いざとなれば危険なものは自分たちの近くには置いておきたくないというエゴでしかない。
 
そんなに産経が米軍が好きなら、フジテレビや産経の本社の屋上に米軍用のヘリポートでも作ればよろしい。
まぁ~、産経のことはどうでもよろしいのだが、日本政府が米軍が去ることを恐れて、基地整備を続けていることは純然たる事実でもある。
 
 
米軍基地の維持存続に関しては、沖縄返還まで遡って考える必要がある。
 
一般的に、「沖縄返還」というと沖縄そのものを返してくれと日本側が米国に申し入れて実現をしたように思う人が多いと思う。現に自分も当初はそのように考えていた。ところが、これは本来違うようである。
 
米国沖縄を返還してくれと求めるのだが、これは何も「基地を撤去してくれ」と言っているのではない。施政権つまり、立法・司法・行政の三権を行使する権限を日本に返してくれませんか?とお願いしたのが本当の話のようだ。
 
ようは、基地を残すことで、アジア近郊の軍事バランスは変わらないし、基地の維持にはお手伝いをいたしますから。というのが、沖縄返還の暗黙の合意であったのだろうかと自分は思っている。よく「施設は半減した」との報道を見かけるが、現実には基地の面積で言えば2割も減ったのだろうか?
 
1996年に行われた日米特別行動委員会合意に基づき普天間飛行場など十一施設の返還が合意されたのだが、これは95年起きた沖縄少女暴行事件の後、沖縄で反基地世論がおき、反基地運動が起きたことに端を発している。
 
*ただし、これはハプニングであったらしく、もともと普天間の基地がオンボロで代替地を探していたというのが本当の話のようだ。しかし、40mの滑走路でいいと言ったのはアメリカ側で、1000mが1600m、1600mが2000mとなったのは日本側の要望であったようである。
 
米側の提案で日米特別行動委員会か開催された結果、反基地世論を抑えるために取り決められたものであることがわかる。これは当時テレビでも大きく報道をされたのをご存知の方も多いと思う。「日本政府が初めて米国に求めた本格交渉」という触れ込みであった。
 
しかし、実際の内容は知らずにいた。ところが、天木直人氏のブログで次のような記事が見られる。
「当時日・米・沖縄間の交渉にかかわった元国土庁事務次官、下河辺淳氏の証言によれば、米国が代替施設として要求したのは、長さ45メートルのヘリコプター発着帯だけだ。」というものであるが、これは、普天間飛行場の代替施設には垂直離着陸機MV22オスプレイの配備が計画されている理由からであるが、米側は基地機能の維持という大前提だけは崩したくなかったということである。(*45mはインタビューでは40mです)
 
それではついでに地元にも金を落とせということから、軍民共用飛行場で千メートル規模の滑走路を造ろうという話が大きくなったというのが事実のようだ。当初は、今の4分の1程度の規模の話であったとか。
 
この件に関しては、東京新聞が後追いというか掘り下げた記事を書いている。
 
思いやり予算が基地内の施設の建設つまり公共工事を維持をするためであるならば、基地内の公共事業を差配するのは、最終的には霞ヶ関であるということになる。この問題に関しては、静岡県立大学・川瀬光義教授と立命館大学・佐々木 雅幸教授が「沖縄における基地・補助金依存型財政から環境保全型財政への転換をめざす研究」を行っている。
 
その、研究概要に次のように書かれている。
_____________________________________________________
 
沖縄の本土復帰後に展開されてきた復帰財政政策の実態調査を行った。
 
30年にわたる沖縄振興開発政策の実態を、典型自治体を取り上げて検証を行い、沖縄の自立的発展を可能にする財政政策の調査・研究を行った。 
 
本研究では、普天間飛行場の沖縄県内移設に関連する典型自治体財政の実態調査、離島自治体財政の実態調査を通じ、沖縄の基地・補助金依存財政の実態を明らかにすることができた。
 
 沖縄振興開発計画による沖縄開発政策」と「米軍基地維持政策」の実態調査を行うとともに、両者の財政政策上の特徴を明らかにし、その社会・経済的効果に関する検証作業を進めてきた。特に、普天間飛行場の沖縄県内移設の環境をつくるための北部振興策の実態を、名護市財政の実態を通じて解明することができた。
 
沖縄県の経済構造が、公共事業・国庫補助金に大きく依存した経済構造であることが、沖縄における米軍基地維持政策の一環としての北部振興策が有効な政策手段となる背景であることも明らかにすることができた。
 
こうした基地・補助金依存財政であることが、沖縄の自立的で内発的発展を阻害している重要な要因であることもある程度解明できた。
 
沖縄の自立的で内発的発展は、基地・補助金依存財政から環境保全型財政への転換を図る必要があることを解明することもできた。 離島自治体財政と経済の実態調査を行い、国の財政資金である国庫補助金地方交付税に大きく依存の財政構造と公共事業依存経済構造の批判的検証を進めてきた。引き続き、自立的島嶼経済を形成する財政政策の可能性について検討を継続する必要がある。
 
 沖縄の地域経済の脆弱性を考えると税源移譲等の地方財政改革を行っても、沖縄の自治体は、引き続き国からの財政的補助を必要とすると思われる。
 
今後の課題として、基地維持政策に有効な補助金政策から地域の自立を推進する補助金政策の理論的・実証的な研究が喫緊の課題となってきている。
 
少々古い(2002)のだが、
軍事基地の立地と市町村財政 : 名護市の事例(URLをクリックをしてリンクが切れている場合は、論文名を検索して下さい)

 

基地のない生活再建と補助金に頼らない地方自治は沖縄の場合は同義語とも取れる。つまり、沖縄県県民が「基地は必要ではない」と判断をするということは、基地があるがゆえの補助金ではなく、本来の意味での地域振興のための補助金ではなくてはならない。

 

そんな中で、いつも産経は「基地・補助金依存財政」からの脱却に反する記事を書く。まるで沖縄を人身御供に差出してでも産経は自身の意見を通したいように思えてならない。

 

 

イザ!で今年の6月24日に、「沖縄のチュチェ思想と反基地運動」、「中国船出現に米軍機飛来 日本の海上保安の現状」、「沖縄のチュチェ思想と反基地運動」を書いている。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/topics/269888/

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/topics/269889/

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/topics/269905/

 

 

佐藤氏が次のように書いている。

 

 

 ゲーツ氏のけんまくにおびえた外務官僚、防衛官僚は、辺野古への移設をできるだけ早く実現して、この問題にふたをしようとしている。力で押しきれば、沖縄の意向を無視することはできるだろう。しかし、そういう選択をした場合、辺野古の基地は、地元住民の敵意に囲まれた特別の場所になる。成田空港が抱えたのと同じ問題が生じることを筆者は懸念する。

 

地元住民の敵意(反基地)によって、辺野古に移転をしてもまた反基地運動に直面してしまう恐れがあるということである。つまり外務官僚・防衛官僚も手詰まり状態に陥り可能性が多分にあるということである。

 

佐藤氏が、「日米同盟を真に強化するために、まず沖縄の総意の確認を行うことだ。」としているのだが、佐藤氏の記事の投稿がいつであったのかはわからないが、10月30日に、「普天間移設「沖縄の意思尊重」と語っている。

 

つまり、鳩山を「はっきりしないやつ」や、「ぶれまくり」と書いてある新聞や同人誌も見受けられるが、実はかなりしたたかなように思えてならない。

 

一見、細川氏のような細さが感じられるのだが、案外骨太かも。

 

 

佐藤優の地球を斬る】

      普天間移設 まず「沖縄の総意」の確認こそ

2009/11/02 11:12

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/diplomacy/319672/

 

 日本にとって、米国は唯一の同盟国だ。日本の保守陣営の一部に、米国の力を過小評価し、嫌米や反米を唱える向きがあるが、このような動きは日本の国益を毀損(きそん)する。日米同盟の強化を訴える政治家や論壇人に対して「アメリカの忠犬ポチ」などと揶揄(やゆ)する人が、日本の安全保障を真面目に考えているとは思えない。

 

 2008年9月のリーマン・ショック以降、米国経済にかげりが生じているといっても、米国が超大国であるという現実は変化していない。特に軍事的に、米国以外のすべての国家が連合して米国を攻撃しても、ワシントンを占領することはできない。それくらい米国の軍事力は他の諸国を圧倒しているのだ。

 

 現在、米海兵隊普天間飛行場移設問題で日米関係に暗雲が立ちこめている。率直に言って、ゲーツ米国防長官の訪日が、ただでさえ複雑な状況を一層複雑にしている。

 

 ■能吏の落とし穴

 

 10月20日の岡田克也外相とゲーツ国防長官の会談で以下のやりとりがあった。

 

 《米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設に伴うキャンプ・シュワブ沿岸部(沖縄県名護市)への代替施設建設問題について「現行案が唯一実現可能なものだ。日米合意に従って在日米軍再編の着実な実施が必要で、早期に結論を出してもらいたい」と述べ、早期の合意履行を迫った。

 

 岡田氏は「先の総選挙で沖縄の4つの小選挙区はすべて現行案に消極的な人が当選した。早期に結論を得たいが、より困難な政治状況を理解してもらいたい」と説明したが、鳩山由紀夫首相が掲げる「緊密で対等な日米同盟」の実現の難しさが浮き彫りとなった》(10月21日付産経新聞)

 

 日米両国政府で、辺野古への移設について合意しているのだから、その履行を求めるのは、米国の立場としては当然だ。しかし、8月30日の総選挙で、日本の国内情勢は著しく変化した。ゲーツ氏は、CIA米中央情報局)出身で、対ソ工作の専門家だ。しかもたたき上げでCIA長官に上り詰めた能吏である。ゲーツ氏の実務能力をオバマ大統領が高く買ったからこそ、ブッシュ前前大統領(共和党)の国防長官であったにもかかわらず、現職に就くことができた。ただ能吏にはときどき落とし穴がある。論理的に説明することが難しい人間の感情を関知し、それが政治に与える影響を洞察する力だ。

 

 ゲーツ氏のけんまくにおびえた外務官僚、防衛官僚は、辺野古への移設をできるだけ早く実現して、この問題にふたをしようとしている。力で押しきれば、沖縄の意向を無視することはできるだろう。しかし、そういう選択をした場合、辺野古の基地は、地元住民の敵意に囲まれた特別の場所になる。成田空港が抱えたのと同じ問題が生じることを筆者は懸念する。

 

 「ゲーツ氏は、普天間飛行場の移設が実現されなければ在沖海兵隊グアム移転や嘉手納基地より南の基地返還なども白紙に戻る」(10月22日付琉球新報)と述べたが、これは恫喝(どうかつ)外交の手法だ。日本は主権国家である。米軍はたいせつな「お客さん」であるが、主人は日本だ。

 

 ■総選挙と知事選のねじれ

 

 「鳩山首相も(10月)21日のゲーツ氏との会談で、普天間問題の解決には「まだ若干の時間がかかる」と伝えたと記者団に説明、来年1月の名護市長選の選挙結果を見極めたいとの方針」(10月22付産経新聞大阪版夕刊)を示したが、鳩山総理の立場は理不尽ではない。沖縄の総意が現在わからなくなっている。沖縄県民によって2006年に選出された仲井眞弘多(なかいまひろかず)沖縄県知事は辺野古沖合への移転を受け入れると表明している。これに対して、今年8月30日の総選挙で沖縄県民は、全選挙区で県外もしくは国外移設を主張する候補を選んだ。民主主義国家として日本は、まず地元沖縄の総意を再確認する手続きをとるべきだ。それなくして、圧力で問題を解決すると、沖縄の人々の気持ちが東京の中央政府、米国から離反する。民主主義は手続きだ。日米同盟を真に強化するために、まず沖縄の総意の確認を行うことだ。

 

_______________________________________

 

普天間移設「沖縄の意思尊重」=鳩山首相、アフガン自衛隊派遣を否定-参院代表質問

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009103000653

 

 

 鳩山由紀夫首相は30日午後の参院本会議で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題について「県外、国外(移設)と衆院選前に申し上げた。それは多くの県民がいまだに県外移設を望んでいるからだ。そのことなども勘案し、できる限り県民の意思に沿った結論を出したい」と述べ、地元世論に配慮して自ら最終判断する考えを示した。自民党の島尻安伊子氏の代表質問に対する答弁。

 

 移設先をめぐり関係閣僚の発言が食い違っているとの批判に対しては、「まだ結論が出ている段階ではない。決定までのプロセスだ」と釈明した。

 

 首相は、テロ対策としてのアフガニスタンへの自衛隊派遣について「念頭にない」と明確に否定した。日米関係に関しては「2国間の課題、アジア太平洋地域の平和と繁栄、グローバルな課題への対応について日本側からしっかりと問題提起する。徹底的に議論し、協力する。そういう緊密で対等な関係をつくり上げたい」と述べた。

 

 首相の所信表明演説に対する各党代表質問は、30日で3日間の日程を終了。11月2日からは舞台を衆院予算委員会に移し、与野党の本格論戦が行われる。(2009/10/30-15:49)

 

_______________________________________________

 

 政権交代によって今までの政策主張が退けられた。つまりは「今までのやり方はだめだ」と明確に選挙結果に現れたのである。郵政選挙で民主党は、ボロ負けをした結果、かなりの法案が通過した中で納得のいかないものもかなりあった。それを覆し変えたいとした事により今回の選挙結果がある。

 

前政権、それを支えてきた学者や専門家も敗北をしたのである。と同時に前政権を支持をしたマスコミも敗北をしたのである。

 

鳩山は、「無駄使いを止める」とした。つまり、基地の縮小は、外交や安全保障と同時に官僚主導政治からの脱却の一部でもあるということである。

 

ここまでブログを書いてきて普天間移設がしめる外交上・安全保障上の重要度が本当に大騒ぎをするほど重いものなのか疑問がわく。

 

政権交代が起きた今しか、基地の縮小はできない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 時間のある方は、一度ご覧ください。

http://ir.lib.u-ryukyu.ac.jp/handle/123456789/11547

 

 

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