産経から今朝0時丁度に 【護衛艦衝突・炎上】2日前の「くらま」同乗記 海峡通過は「緊張の連続」という記事が配信をされている。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091029/plc0910290004000-n1.htm
この記事の中では次のように書かれている。
東京湾の出入り口にあたる浦賀水道にさしかかったところだった。
「あの漁船は止まるか」
「まだ動いてます。近づいてきます」
「なぜだ。汽笛を鳴らせ!」
狭い艦橋(操舵室)では柏原正俊艦長の指揮下、航海責任者である当直士官や操舵員ら約10人の緊迫したやりとりが続いた。
これは、あくまでも護衛艦からの見た状況でしかない。
漁師の立場から言うと別の話になる。
図体のでかいことをいいことに我が物顔で航行をしているということになる。
産経の書いたこの記事も同様の意味を含んでいる。
「あの漁船は止まるか」
「まだ動いてます。近づいてきます」
「なぜだ。汽笛を鳴らせ!」
まるで、小さい船は運航の邪魔をしているような書き方である。
艦船に同乗をして記事を書くと、内容まで偉くなったような印象をうける。自分は、ある事情で漁船で船長の横の席で数百回以上すごした経験からこの記事を書いている。
現実には、海難事故を未然に防止するという目的で、昭和48年、海上交通安全法が制定されてはいるのだが、実質は骨抜き法案であることは確かではある。が、ここにひとつの問題がある。大型船が航行をする以前から地元漁師はその場で漁をして生計を立てていたという現実である。
当然、航路を運行をする大型船と航路とされる区域で漁を営んでいた漁師とはもめるのは当然である。結果、漁ができる時間の設定や船舶航行時間を出来る限り調整したりという形になる。その上で現在大型船の航行と漁師との調整が図られてきている。
それよりも、相模湾での観艦式のためにくらまは母港である九州・佐世保を出航をしていたわけなのだが、右っ気の方々よく言う、「直接脅威を受けている南西諸島」に配備をされているわけで、「直接脅威」というのであれば佐世保を離れるべきではないはずなんだけど。
観艦式そのものを自衛隊が行うことは別に反対もしないのだが、わざわざ佐世保から相模湾まで出かけて事故を起こす必要はないだろうと思う。もっとも起こしたくて起こしたわけではないのだろうが、まるで「子供がおもちゃを見せびらかしに出かけ、帰りに壊しちゃった」としか思えない。
おもちゃを見せてもらった産経の記者が、よそ(漁船)を上から目線で記事を書いているということだろうか。
【主張】では、こう書かれている。
関門海峡で起きた海上自衛隊の護衛艦「くらま」と韓国船籍の貨物船の衝突事故は、鳩山政権に初の危機管理対応を問うだけでなく、日本の防衛の問題点も浮き彫りにした。
確かに、鳩山政権の危機管理の対応を試すには、言葉は悪いがいいチャンスと捉えるべきであろう。と同時に、日本の防衛が問題なのではなく、自衛隊のおかれた立場を再検討をするいい機会と考えるべきであり、いくらお金をかけようが事故がおきるのであれば、問題は別にあると捉えるべきであろう。
護衛艦が佐世保まで戻るルートと自衛官の気の緩みを再検討するべきだろう。少なくても、観艦式の帰りの事故ではシャレにもならないのと「あたご」の事故もハワイ沖の訓練の帰りでの事故であることから、訓練や観艦式のような「気疲れをしての帰り」の航行に問題がありそうな気がする。まぁ~、急がば回れですか。
また同【主張】の中では
昭和56年就役の「くらま」は旧式の蒸気タービンを使っている。新式のガスタービンなら逆進による回避ができた可能性があるが、これは最新鋭艦にしかない。
護衛艦の装備近代化は7年連続の防衛費削減で遅々として進んでおらず、こうした問題点も指摘しておきたい。
金をかけたら事故は防げたとでも言いたいようだ。これは間違いだろう。確かに船は車にように急ブレーキを踏んだからといって止まれはしないし急ハンドルを切ったから急に曲がれるようなものではない。しかし、車と違いレーダーが装備され、目視でも注意をしながら運行をしているのである。自身が緊急時にすぐに停船できる速度でお互いに航行をしていたのであればかなり防げるであろう。これは、乗員人数の問題では決してない。
もう【産経抄】になるとめちゃくちゃである。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091029/plc0910290252001-n1.htm
▼ただ現在では、平家の軍船の漕(こ)ぎ手をまず射殺して、機動力を失わせた源義経の奇襲戦法が決定的だった、との説が有力だ。想定外の事態に、平家自慢の水軍はもろかった。海上自衛隊は大丈夫か。
さてさて、民主党をせめているのか今までの自民党をせめているのか、はたまた自衛隊にもっと金をかけろというのか記事の真意が測りかねてしまった。
産経が軍備費に予算を増やしたら事故は防げたとする考えは99%間違いである。あえて言わせて戴こう。人が動かしている限りは、予算だけでは解決しない事故は間違いなく起きる。99%とした理由の残り1%は、あくまでも二次的な部分としてのものである。
【護衛艦衝突・炎上】
事故2日前の「くらま」同乗記 海峡通過は「緊張の連続」
2009.10.29 00:00
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091029/plc0910290004000-n1.htm
27日夜、関門海峡で韓国籍の貨物船と衝突事故に起こした護衛艦「くらま」(基準排水量5200トン)は、事故2日前の25日、自衛隊観艦式で、外遊中の鳩山由紀夫首相の代理として菅直人副総理の観閲を受ける栄誉に授かったばかりだった。狭い海峡では大型船は針に糸を通すような操舵技術を求められる。観艦式で同乗した本社記者は乗員の緊迫したやりとりを目の当たりにしていた。
観艦式でくらまは東京湾-相模湾間を約7時間かけて航行した。台風20号の影響で波は高く視界も悪い。もっとも乗員が緊張したのは東京湾の出入り口にあたる浦賀水道にさしかかったところだった。
「あの漁船は止まるか」
「まだ動いてます。近づいてきます」
「なぜだ。汽笛を鳴らせ!」
狭い艦橋(操舵室)では柏原正俊艦長の指揮下、航海責任者である当直士官や操舵員ら約10人の緊迫したやりとりが続いた。
浦賀水道は一番狭い場所(富津-観音崎)で幅約6・5キロ、実際に船が航行する水路は1・4キロとさらに狭いにもかかわらず、1日平均700隻の船舶が航行する世界有数の難所だ。
25日も悪天候にもかかわらず漁船が縦横無尽に行き交った。右から小型漁船が速度を緩めずに近づいてきたかと思えば、今度は左から別の漁船が迫ってくる。同時にすぐ近くを大型コンテナ船がすれちがう。乗員らは双眼鏡やレーダーを駆使しながら、片時も休むことはなかった。
コンテナ船などで10年以上の船長歴を持つ社団法人「日本船長協会」の小島茂・技術顧問(62)は、狭い海峡での航行について「狭い航路ほど潮の流れが速い。少し舵を切っただけで船体が流される難しさがある。特に浦賀水道や関門海峡は交通量が多く、速度の加減と舵の切り方の兼ね合いが難しく緊張の連続となる」と説明する。
加えてくらまのような大型船は、速度を上げれば停止や旋回などの回避行動をとりにくくなる。逆に速度を下げすぎると舵が効きにくくなり、操舵には微妙な加減が要求されるという。
関門海峡は幅約600メートルで浦賀水道よりさらに狭い。柏原艦長は自衛官乗員服務規則に基づく「航海保安」を発動し、総員で細心を払って運航していたというが、コンテナ船との衝突は回避できなかった。優雅に行き交うように見える船舶だが、乗員には緊張の連続なのだ。(酒井充)


by nanachan77
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