海賊対策の名目で、海上自衛隊の護衛艦2隻がソマリア沖へ出航している。
久間章生氏が、初代の防衛大臣に就任をしたのは記憶に新しいのだが、看板が間に合う、間に合わないとドタバタしていたのを思い出した。
あれから二年半の間に防衛大臣が「久間」、「小池」、「高村」、「石破」、「林」、浜田」ともう6人も替わっている。
新型艦のもつ意味--------日独海軍物語
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2007/0827.html
この記事の中に出てくる佐藤正久氏のブログ記事を読んでいて、防衛庁から省へ移行をしたときから海上自衛隊を動かす筋書きだったのではないかとさえ思えてしまう。
まずは、順番に整理をしてみよう。
そもそも、「海上保安庁では海賊から船舶を守れないか」という問題になる。
国会での政府の答弁である。(2009年)
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b170168.htm
ところが、海上保安庁は、マラッカ海峡やシンガポールの海賊の対策を行なっていた事が保安庁のHPからはうかがい知れる。
海上保安庁は2000年4月に「海賊対策国際会議」において採択された「アジア海賊対策チャレンジ2000」に基づき、当時から参加各国と共に様々な取組みを行ってきている。
朝日の取材に対して「2008年の派遣も2004年のフィリピンとの合同訓練から続くものである」としている。
海上保安庁では、第1回目の「海賊・海上武装強盗対策推進会議」が(2005年)平成17年4月7日に行なわれている。
http://www.kaiho.mlit.go.jp/info/anti-piracy/file/kaigi/top/kaigi.html
同年7月27日には中間とりまとめを発表をしている。
http://www.kaiho.mlit.go.jp/info/anti-piracy/file/kaigi/top/03zenbun.pdf
海賊の取締りは、本来海上保安庁の仕事として位置づけられていたものである。ゆえに海上保安庁の巡視船も武器を装備し、ヘリコプターも搭載しているのである。
素朴な疑問であるが、海賊取締りは戦争なのだろうか?
そもそも戦争ではないはずなのに、なぜ護衛艦なのだろうか?
2000年には、海上保安庁が海外での海賊対策を視野に入れている。
海上自衛隊が負けじとヘリコプター搭載護衛艦を続けざまに建造を始めた。
海上保安庁のHPでは、2005年から継続をして海賊の情報を伝えている。
http://www.kaiho.mlit.go.jp/info/anti-piracy/index.htm
保安庁の「しきしま」と「播州丸」では現実に海賊対策の訓練を行なっている。
http://www.kaiho.mlit.go.jp/info/kaihonews/h21_0105/h21_0105_1.pdf
尚記事の説明では
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11月17日及び12月12日の両日、東南アジア公海上において、東南アジアへ派遣中の巡視船しきしまと日本関係船舶及び関係者により海賊対策訓練を実施しました。同訓練では、日本関係船舶が海賊船から追跡・接近等を受けた場合を想定した実働訓練を実施し、同船へ海上保安官を移乗させ安全確認を行う訓練のほか、官民一体となった情報伝達訓練等を実施しました。
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つまり、国内ではなく東南アジア公海上で訓練を行っている事がわかる。
さらにasahi.comの2009年2月20日17時0分の配信記事のよれば
「マニラ湾で海賊対策訓練 フィリピンと日本の海保」
http://www.asahi.com/politics/update/0219/TKY200902190244.html
【マニラ=松井健】フィリピンのマニラ湾で19日、日本の海上保安庁とフィリピン沿岸警備隊が海賊対策の連携訓練をした。海賊に襲われた日本の商船をフィリピン沿岸警備隊の特殊部隊が制圧するシナリオ。マニラに派遣された第11管区海上保安本部の巡視船「りゅうきゅう」乗組員がフィリピンの隊員に臨検などの方法を指導した。
フィリピン海域では海賊被害が毎年60件以上起きているという。
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現実に東南アジアの海賊発生件数は海上保安庁の育成・強化によりフィリピン沿岸警備隊が成り立ったことを忘れてはいけない。
事件発生件数は、00年との比較で9割減という実績を上げている。
海上警察のシステムを構築をさせる方法がいいのか、軍備を曝して威嚇をする方がいいのか。
海上保安庁が今まで行なってきた国際貢献まったく黙殺をして、ただただ「海上自衛隊の自衛艦をソマリア沖へ派遣をする」その一点だけに屁理屈やら解釈を変えてまで派遣をした。
仮に其処までは、目をつぶったとしても派遣した自衛艦には基地が必要だとして、ジブチ政府と基地協定を結び、哨戒機と陸上自衛隊まで出して、活動の足場を造るってしまったことは許せる話しではない。
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海賊対策:空自C130、ジブチへ 小牧基地を出発
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090519k0000m040134000c.html
見送りを受け、物資を積んでソマリアへ出発したC130輸送機の乗員たち=愛知県小牧市の小牧基地で2009年5月18日、花井武人撮影
東アフリカ・ソマリア沖海賊対策で海上自衛隊のP3C哨戒機が派遣されるのに伴い、航空自衛隊のC130輸送機1機が18日、愛知県小牧市の小牧基地で装備品などを積み込み、ソマリアの隣国・ジブチに向けて出発した。空自のC130輸送機の海外派遣は昨年末に終了したイラク復興支援派遣活動以来。
今回の派遣はP3C哨戒機2機と海自隊員約100人に加え、同機の拠点となるジブチ国際空港の警戒にあたる陸上自衛隊員約50人。C130輸送機には現地で必要な通信機材や資材などが積み込まれ、陸自隊員4人も同乗した。
同基地からは5カ月ぶりの海外派遣。基地隊員を中心に陸海空の隊員約900人が見送った。C130輸送機はジブチで荷物を降ろして帰国する。今後も随時、輸送任務にあたる。
このような記事を平気で配信をする毎日新聞の神経を疑う。
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海上保安庁の派遣を黙殺をしておきながら、佐藤正久氏の記事にはさすがに驚いた。
http://east.tegelog.jp/index.php?blogid=24&archive=2009-5-15
昨日、海賊対策のため、海自P―3Cのジブチ派遣について書いたが、今朝、自民党国防部会が開かれ、派遣航空部隊の編成、活動イメージ、飛行要領、今後のスケジュールなどについて報告を受けた。
そして本日午前、浜田大臣が、アフリカ・ソマリア沖の海賊対策として、海上自衛隊のP3C哨戒機2機の派遣命令を発令し、今月下旬には、P-3Cがジブチへ向け、飛び立つこととなった。
浜田大臣が発令後の会見で、「P-3C派遣により日本国民の生命財産を保護するという政府の重要な責務をより効果的に果たすことができる」と派遣意義を強調したとおり、保護対象は▽日本籍船▽日本人が乗船する外国籍船▽日本の船舶運航事業者が運航する外国籍船または日本の積荷を輸送する外国籍船であって、わが国国民の安定的な経済活動にとって重要な船舶であり、14日現在、17回、計55隻に及ぶ警護活動を実施している。
直近の第17回目となる護衛活動は、5月11日から13日のかけて実施され、わが国の船舶運航事業者が運航する自動車専用船2隻、タンカー4隻、そして日本人が乗船する外国籍の旅客船1隻が対象となった。
そのうち、日本人が乗船する外国籍の旅客船は、「オセアニック」号(船籍:マルタ、 運航会社:SeaHawk North America L.L.C.)であり、この船に関しては、昨日の産経新聞に、「反対、でも守って」 ピースボート、海自が護衛 ソマリア沖との記事に詳しいので、以下に転載する。
<海賊対策のためアフリカ・ソマリア沖に展開中の海上自衛隊の護衛艦が、民間国際交流団体「ピースボート」の船旅の旅客船を護衛したことが13日、分かった。ピースボートは海賊対策での海自派遣に反対しており、主張とのギャップは議論を呼びそうだ。
海自の護衛艦2隻は11日から13日にかけ、ソマリア沖・アデン湾を航行する日本関係船舶7隻を護衛。うち1隻がピースボートの船旅の旅客船だった。ピースボートは社民党の辻元清美衆院議員が早稲田大在学中の昭和58年に設立。船旅は寄港地のNGO(非政府組織)や学生らと交流を図ることなどを目的としている。
-中略-
ピースボート事務局によると、船旅の企画・実施会社が護衛任務を調整する国土交通省海賊対策連絡調整室と安全対策を協議し、海自が護衛する船団に入ることが決まったという。
ピースボートは市民団体による海自派遣反対の共同声明にも名を連ねている。事務局の担当者は「海上保安庁ではなく海自が派遣されているのは残念だが、主張とは別に参加者の安全が第一。(企画・実施会社が)護衛を依頼した判断を尊重する」と話している>以上。
「ピースボート」が如何なる団体であり、どのような主張をしていようと、その船に、わが国民が乗船している以上、護衛するのは、派遣部隊の任務として当然である。
記事によれば、ピースボート事務局が「海自が派遣されているのは残念だが、主張とは別に参加者の安全が第一」と話しているとのこと。
であるならば、これまで、彼らが否定してきた自衛隊や日米安保による「抑止力」が、不安定な東アジア地域に位置する日本、そして日本人を「護衛」して来たことも、「主張とは別に国民の安全が第一だ」と、ほんのちょっとでも理解していただきたいなあ、と思う次第だ。
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尚、yahooが配信をされた記事のタイトルを勝手にを変えることは無いことを付け加えておこう。


by unimaro
まったく、くだらない話